大成功に終わったモノノケ@「ふしみ人権の集い」
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 8回目を迎えた「ふしみ人権の集い」に、ソウル・フラワー・モノノケ・サミットが登場した(2003年2月8日)。「竹田の子守唄」の故郷で行なわれるコンサートに、ユニークなチンドン・バンドであるモノノケが出演し、しかも地元の女性たちの元唄も聴けるとあって会場は満杯、はるか遠方から駆けつけた人たちもふくめ、熱気にあふれるイベントとなった(写真はモノノケの中川敬)。
 モノノケ・サミットは、中川敬(三線)を中心として、伊丹英子のチャング、アコーディオン、ベース、ソプラノ・サックス、チンドン太鼓(二人)という7人の編成でステージに立った。彼らは阪神淡路大震災をきっかけにして結成されたボランティアのためのバンドだけに、お決まりのライブには出演しない。それだけに今回のステージは、噂のバンドを一度は観たいといった人たちも含めて、大きな関心を呼んだようだ。
 しかも彼らは、以前から「竹田の子守唄」を堂々と演奏してきたバンドである。それだけに、舞台からどのような歌を聴かせるのかも話題となっていた。
 1曲目は、サーカスの定番とも言える「美しき天然」。ゆっくりとしたテンポでステージは始まった。続いて「ハイカラソング」。在日やアイヌもふくめた日本の大衆に根ざす古い歌謡を好んで取り上げる彼ららしい選曲である。
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 男性的な中川のボーカルを中心にして、舞台が熱を帯びてきたのが「解放歌」「農民歌」「革命歌」の3曲で構成されたメドレーだった。チンドン太鼓をバックにした胸を張った演奏ながら、後方ではアコーディオンとサックスがむせび泣き、切なさと哀愁がたっぷり染み込んだいい演奏だった。モノノケはその後、「カチューシャの唄」「聞け万国の労働者」「アリラン」「ピリカ」「安里屋ユンタ」「インターナショナル」と、歴史的な名曲を次々と披露していった。
 前半部の終わりには、「竹田こいこい節」が登場した。後半部では「竹田の子守唄(元唄)」に「竹田の子守唄」(ヒット・バージョン)と、彼らは3バーションもうたい演奏し、そのどれもが素晴らしくドラマチックな内容だった。
 そしてコンサートの中盤には、元唄、「こいこい節」をうたい継ぐ部落解放同盟改進支部女性部のみなさん(写真)が舞台に上がり、モノノケのアコーディオンなども加えて、セッションが行なわれた。この時の拍手も熱いものがあった。
 ゲストに、アイルランドのブズーキの名手、ドーナル・ラニーが加わるという豪華なステージで、これが無料というのだから、驚きである。
 声高に人権、人権と叫ぶことなく、歌や舞台を通じてその意義を伝えようとする「ふしみ人権のつどい」。来年の9回目も期待される。

 

( 2003/02/14 )

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