だるまやの、こんな音楽を聴いて欲しい!・7
だるまや 大野木一彦、古川麻紀

「だるまや」の今回の連載は、京都一のブルース・ハーピストとして知られる大野木一彦氏(だるまや関西支部長)が参加してくれた。
LEW LEWIS REFORMER / Save The Wail  
CD(輸入中古) \1288

 何歳になっても「パブ・ロック」という言葉を聞いて体が熱くなる種類の人間にとって、これはやはり永遠の一枚なのだろう。            
そのサウンドは、スティッフからアナログ盤がリリースされてからの4半世紀以上の歳月を軽々と飛び越えて、今も生々しく、十分に危険だ。黒人音楽への憧憬をあるがままにパッケージングしたら極めてパンキッシュな音になりました、そんなアルバムで、JBの①からオリジナルの⑩まで、鬱屈の塊が疾走する感覚に満ちている。ルー・ルイスのハーモニカは技術論で書くと、溌剌とはしているが決してテクニシャンではない。②のJ・ガイルズバンドにおけるマジック・ディックや、④のリトル・ウォルターら、原曲のハーモニカプレイヤーの演奏と聴き比べればそれは明らかだ。
 対してバックのバンドはタイトで巧い。その両者が融合して、原曲を吹き飛ばさんばかりの味わいを生んでいる。これがバンドなんだな。若いパンクバンドにカバーして欲しい曲がぎっしりの、パンク時代の英国産R&Bの名盤。
(大野木)

JAMES COTTON / Mighty Long Time
CD(輸入中古)\1288

 テキサスのブルースのメッカ、アントーンズ・レーベルからの2枚目。1990年吹き込み。衝撃的だった『100%Cotton』の発表後、ファンク・ブルースの王として君臨した後、オーソドックスなスタイルに戻った印象のあるコットンだが、このアルバムは凱旋後(?)の代表作と呼ぶに相応しい風格を持つ。中毒性のあるシカゴ・ブルースでお馴染みの名曲の数々を、悠々と楽しみながら演奏しているのが聴けばよく判る。
 コットンのハーモニカは、サニー・ボーイⅡ(ライス・ミラー)直系で、抜群のブレス・コントロールと、早吹きではないのに瞬発性に富んだフレージングが特徴だが、その魅力はここでも存分に発揮されている。主役を絶妙に支えるのは、ブルース黄金期を共に作った、オールド・ファンにはたまらない豪華な猛者達、そして、彼らに憧れ、彼らに迫る黒っぽさを持つに至った白人達だ。ジミー・ヴォーンのソロも、アントーンズ・ハウス・バンドのメンバーで、レーベルのサウンドの中核を担う、デレク・オブライエンのリズム・ギターも、ドラムのジョージ・レインズのダブル・シャッフル・ビートも、白人達のプレイは先達のそれらと較べて何ら遜色ない。確実な時の経過と、滅びず豊かに受け継がれている「Living blues」。その姿が堪能できる1枚だ。
(大野木)

LITTLE CHARLIE & THE NIGHTCATS / Captured Live
CD(輸入中古)\1288

 シカゴの強力なレーベル、アリゲーターの看板スターである彼らは、ロッキン・ブルースの職人だ。本作はその魅力がたっぷり味わえるライブ盤。アナログ盤のリリースは1991年。バンドの顔で、二枚岩であるリーダーのリトル・チャーリー・ベティー(ギター)と、リック・エストリン(ソングライター/ヴォーカル/ハーモニカ)はパフォーマーとしての圧倒的な力を持っている。日本での知名度は低いが、それでもチャーリーのギターに憧れるバンドマンは少なくない。ギャングめいた風貌と人を食ったような飄逸さ溢れる歌と、どんなスタイルも自在にこなしてしまうハーモニカの腕を持つリックは、何を隠そう、筆者のアイドルである。
 ハーモニカに携わる身としてリックのプレイはちょっと筆舌に尽くしがたいものがあって、だからここで詳しく書くことを止すが、例えば、暗いスローブルース③の、クロマチックハーモニカと聴き違えそうなサード・ポジションによるソロ、続いて収録の、彼らのヒット曲である④の、ジャンプとシカゴスタイルを突き混ぜたようなサウンドに響くメロディックなソロ。この二つを熱心に分解し、丹念になぞれば、ハーモニカ奏者にとっては相当な修練になりますよ。アルバムのレヴューにならなかった憾みが残るが、このバンドはとにかく楽しさにおいて本当に裏切らない。それだけは自信を持って付け加えておく。
(大野木)

LeANN RIMES / Blue
CD(輸入中古)\1288

 天才少女カントリー・シンガーとしてデビューしたのが19年前の事…。今ではすっかり大人になり、カントリー界だけではなくポップス界でも活躍する実力派シンガーとして成長した彼女。そんな彼女の記念すべきデビュー・アルバムがこれ!!
 タイトル曲の「Blue」は、Queen Of Countryであるパッツィー・クラインのために書かれた名曲(しかしパッツィー本人は、不慮の事故死のためレコーディングはしていません)。その名曲をわずか14歳の少女とはとても思えない歌いっぷりで披露しています。いや〜、圧巻です。いつ聴いてもホント鳥肌立ちます。
 その他、いかにも正統派カントリーらしいミディアム・テンポが心地よい「One Way Ticket」、Rockin' Country な「Good Lookin' Man」、大御所シンガーのエディー・アノールドとのデュエットが聴ける「Cattle Call」収録!! 
 底知れないパワーを感じさせるこの1枚。何だか聴き手の私達にもパワーを与えてくれそうです。
(古川)

THE MAVERICKS / Music For All Occasions
CD(国内中古)\1488

 マイアミ出身の4人組、マーヴェリックスの3rdアルバム。彼らは前作でプラチナ・ディスク賞を獲得した実力派カントリー・グループです。
 本作は全体的にノスタルジックでどことなく懐かしささえも感じてしまいます。その事を象徴するかのような1曲目!!  歌い始めの「Foolish Heart〜」というラウル・マロの声を聴いただけで、なんとなく癒されたような気がします。しかし何と言ってもオススメは、キング・オブ・アコーディオンのフラコ・ヒメネスをフィーチャーした「All You Ever Do Is Bring Me Down」。 歌の内容としては失恋の歌なんですが、とても陽気でそんな感じ全然しません…。そこがカントリー・ミュージックの良いところなのでは…? なんて思ってしまいます。
 その他、フランク&ナンシー・シナトラ親子のヒット曲「恋のひと言」をベテラン・シンガー、トリーシャ・イヤウッドとのデュエットでの好カバーも収録!! ささやき合うような歌い方が大人な魅力満点でゾクゾクしちゃいます! ノスタルジクで心温まるこのアルバム、機会があれば是非お試し下さい!!
(古川)

( 2005/03/31 )

ひばり、そして『対論 部落差別』(組坂繁之、高山文彦)
河内家菊水丸『音頭ボーイ』/中山千夏『ぼくらが子役だったとき』
マンボラマTokyo presents:新宿ラテン地獄6
マンボラマTokyo presents:新宿ラテン地獄5
マンボラマTokyo presents:新宿ラテン地獄4
マンボラマTokyo presents:新宿ラテン地獄3
マンボラマTokyo presents:新宿ラテン地獄2
マンボラマTokyo presents:新宿ラテン地獄1
マンボラマTokyo presents:新宿ラテン地獄(Flyer)
サンゴとサンゴ礁のはなし―南の海のふしぎな生態系
垂見健吾写真展・3:万国津梁館のパフォーマーたち
インタビュー:藤田正 「海の日、サンゴの日」総合プロデューサー
垂見健吾写真展・2:7月21日、万国津梁館の子どもたち
垂見健吾写真展・1:LIVE AT サンセット・ラウンジ
フォト・レポート「海の日、サンゴの日」by 森田寛
「海の日、サンゴの日」の象徴だった白い風船
海の日、サンゴの日:サンゴ絵画ワークショップの子どもたち
応援団長のガレッジセール、大活躍でした!
「海の日、サンゴの日」のサンゴ少年たち
Save The Coral 2008:3月5日「よなは徹 海をうたう」
こんな音楽を聴いて欲しい! 連載7
* vol.7/April 2005 *
「こんな音楽を聴いて欲しい!」は、音楽の中味を、もしかしたら一番に知っているはずの、全国のマジなCDショップからのホンネ メッセージを特集しています。
 こんな視点が、こんな音楽があったのかと、面白く読んでください。
 紹介されているアルバムは購入も可能です。ただし枚数に限りがありますので、それぞれのショップに「Beats21で紹介されたもの」と明記の上、メールで問い合わせてください(本特集用の特別価格が設定されている場合があります)。販売価格は税込み。特記されたもの以外は、すべて新品です。
 支払い方法や送料などは、ショップそれぞれの方式にならいますので、詳細は各サイトをご覧下さい。

だるまや
新企画 こんな音楽を聴いて欲しい!
 
こんな音楽を聴いて欲しい! 連載2
 
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こんな音楽を聴いて欲しい! 連載6
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こんな音楽を聴いて欲しい! 連載12
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