ラテン気質を隠し持つ、ジェニファー・ロペス『J.LO』
ソニー SRCS2341
 パフィ・コムズとの熱愛や破局が話題になるなど、ゴシップも多いアイドル、ジェニファー・ロペスJennifer Lopezのセカンド・アルバムが発売になった。『J.LO』は、ラテン系の女優としては最高の出演料となった映画『The Wedding Planner』の公開とほぼ同時。またパフィ・コムズの公判とも時期が重なり、2001年1月末の発売と同時にビルボード誌ではチャート1位となった。プロデューサーには、パフィ・コムズロドニー・ジャーキンズリック・ウェイクマニー・ベニートら辣腕を揃えている。
 『J.LO』は、彼女のような幅広い人気を持つシンガーによく見られる、ブラック・ダンス、ラテン、純愛もの、ちょっと悪い女風、英語にスペイン語と様々な購買層に目を配った曲作りがなされている(全体としてはノリのいいダンス・アルバム)。
 大ヒット中の「LOVE DON'T COST A THING」は、ドラマティックなダンス・ナンバーで、おカネで買えない私の大切なものすべてが欲しい、あなたが文無しになってもいいと訴える。しかし文字づらはシオラシいが、ビデオ・クリップでの押しの強さもふくめ、ダマシたら許さんからね、というドスを効かせているのがラテン系のジェニファーらしい。
 かつてローリング・ストーンズが「サム・ガールズ」で、プエルトリコ人の女が…とうたったことがあった。J.LOは、セクシャルな容姿もふくめ、可愛くてエキゾチックで、どこかに激しいエネルギーを隠し持つニューヨークの若いプエルトリカンの雛型として、このアルバムの中で自在に踊っている。後半からラテン色が濃くなるのも、彼女らしい。
 

( 2001/02/06 )

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