四月一五日(木)
 
 森田寛カメラマンによる「第2回 
コザ・てるりん祭」写真館のvol.5。 
  ふと見ると、舞台下に照屋林賢さんと
名嘉睦稔さんが立っているのだった。
 第1回目のために絵(版画)を提供してくれたのがボクネンさん。今や沖縄随一の絵師である。睦稔さんもコザの街〜照屋家とは、ものすごく縁が深い。
 照屋林賢さんは、ご存知「
りんけんバンド」のリーダーで、今やカメラマン業(?)もこなす異業種参入大好きマン。彼は「てるりん祭」の実行委員会のメンバーではないが、
照屋林助師の長男としてぼくらを叱咤激励してくれている。
 予定にはなかったけれど、二人には第1回に引き続きトークショウをやってもらった。
 林賢さんの仲間という意味では
玉栄政昭さんも、ずいぶん付き合いが古い。
りんけんバンドが全国を席捲する以前、初期のキーボード奏者だったのがタマエイさんである。
知名定男・林賢・玉栄による幻のトリオも組んでいたこともある。言ってみれば、ネーネーズや
りんけんバンドによる新オキナワ・ミュージックの基礎を作った一人が彼であって、かのネーネーズの衝撃的デビューのタイトル・ソング「IKAWU」(イカウー/行かうー)も玉栄さんの作品だった。でも、ヨーロッパ・クラシック音楽から琉球古典までカバーするユニークで大きな存在なのに、会話も舞台も、実に緩やかで大人しい。洋楽器の典型であるキーボードと沖縄
島唄が、こんなにもしっとりと再表現できるというのは、たいした才能だと思う(第1回目から引き続きの出演)。
 
 
 
 
『ビューティフル・オキナワ・メロディーズ / 
玉栄政昭』