11月18日、11月19日 しょうちゃんの蛇に三線/藤田正
「うたげ」
十一月十八日(日)

 イズムという南風原町にある会社から『宴〜party』が送られてきた。我が、よなは徹先生の、新作。盤面に曲名しかプリントされていないハダカの白盤。発売は十二月十九日。一曲目に「涙そうそう」が入っている。
「きょうだい」
十一月十九日(月)

 だいぶ寒くなってきたが、気持ちは真夏…だから周囲からバカだと言われるのだ。沖縄にはちょいと行ってないが、毎日オキナワの何かを考えておるからお前の頭にはサンゴが生えていると周囲に言われるのだ。ったく、どうしようもない奴だ。
照屋林次郎
 どうしようもないのはこの世のどこにもいて、その一人がコザの照屋林房(=照屋林次郎)なんだけど、この人が三線作りにすごい腕を見せるのが不思議だし世の中っておもしれーなーと気持ちがまた真夏になるのだった。林房は、絵描きでもあって、その筋もイケるってことは夏前にやった林次郎三線全国ツアーでよくわかったのだが、このときもぜんぜん彼は仕事をしなくて周囲はいったいどーすんの? ってかんじでさ、でも会場の片隅でちょろちょろ筆を動かしていると思ったら何点か絵が出来上がっていた。この絵が林次郎三線と組み合わせると…悪くないんだよ。島酒を呑むだけが能力じゃなかったんだ。絵が描ける人って羨ましい。
 ぼくが今、手にしている三線「りん」は、彼が製作して名前はぼくが付けた。その「りん」という銘々を、こんどは林次郎の姉貴の秀子さんが気に入って、林次郎三線全体のニックネイムにしようと決めた。だから「りん rin」は、もはやぼくんちだけのものじゃなくなったのだが「三線親族」がぐっと増えると思うと嬉しい。というのも三線では一番重要な棹(そー)を作るときには、まず黒檀を二つに割る。一本の黒檀から二本の棹を割り出すわけで、この両者を「きょうだい」と呼ぶんだ。ウチナーグチでは「ちょーでー」か。ひらがなの「きょうだい」は、男・女の区別がないから、「りん rin」には、ずいぶんいっぱいの兄弟姉妹がいるんだと思うと、また気持ちが暖かくなるんだ、この冬の空の下でね。
林次郎スペシャル「六線」

( 2007/11/19 )

7月8日 ≪しょうちゃんの蛇に三線≫
 「サカイトオル」
7月7日 ≪しょうちゃんの蛇に三線≫
 「朝大さんの後輩たち」
7月6日 ≪しょうちゃんの蛇に三線≫
 「ダリの沖縄」
7月1日 ≪しょうちゃんの蛇に三線≫
 「四味線の脅威」
6月1日 ≪しょうちゃんの蛇に三線≫
 「ひみつ会議だ」
3月31日〜4月3日 ≪しょうちゃんの蛇に三線≫
 「園田青年団」
3月21日 ≪しょうちゃんの蛇に三線≫
 「かぎやで風」
3月19日 ≪しょうちゃんの蛇に三線≫
 「ディスク・ガイド」
3月12日 ≪しょうちゃんの蛇に三線≫
 「腱鞘炎」
2月25日 ≪しょうちゃんの蛇に三線≫
 「30周年」
2月23日 ≪しょうちゃんの蛇に三線≫
 「記者会見」
1月4日 ≪しょうちゃんの蛇に三線≫
 「伽羅」
12月30日、12月31日 ≪しょうちゃんの蛇に三線≫
 「真南蛮」 「えにし」
12月27日、12月28日 ≪しょうちゃんの蛇に三線≫
 「マスク」 「せんゆう」
12月22日 ≪しょうちゃんの蛇に三線≫
 「浅草寺」
12月20日、12月21日 ≪しょうちゃんの蛇に三線≫
 「調子笛」 「ちむぐくる」
12月14日〜12月16日 ≪しょうちゃんの蛇に三線≫
 「コザ、コザ!」
12月11日、12月12日 ≪しょうちゃんの蛇に三線≫
 「ひさしぶり」 「鏡よカガミ」
12月6日〜12月9日 ≪しょうちゃんの蛇に三線≫
 「五十回忌」「市民病院」「篠原有司男」「河合谷小」
12月4日、12月5日 ≪しょうちゃんの蛇に三線≫
 「琉ぬ風」 「オモテの拍子」
12月1日、12月2日 ≪しょうちゃんの蛇に三線≫
 「孝行イモ」
『照屋林賢のだれでも弾ける簡単沖縄三線入門』
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