キンデンボ/アルセニオ・ロドリゲス
Epic
アルセニオ」といえば、アフロ・キューバンの愛好者やサルサ・ファンには特別な響きを持つ名前だ。西アフリカ直系の血を受け継ぎ、(諸説はあるものの)マンボの原形を編み出し、彼のバンド/リズム/アレンジがニューヨーク・ラテン、すなわちサルサの雛型となった。
 1911年、キューバのマタンサス州に生まれ、若くして盲目に。楽器はトレス(複弦3コースのギター種)。フェリックス・チャポティーン(tp)やミゲリート・バルデス(vo)らキューバ音楽の名手ほか、サルサ・ミュージシャンから熱い尊敬を集めた人物だった。
 このアルバムは63年に録音されたもので、彼のアフロ・ルーツが最も生々しく印されたファンには有名な作品だ。多用されるネッチリとした8分の6拍子のビート。味わいたっぷりの、アルセニオが自らのしわがれたノドを聞かせる本アルバムは、最高と謳われたブラック・キューバン・バンドの内実とは「これだ!」と訴えかけているようだ。 
 そのエネルギーあふれる演奏に、これがサルサ・ルーツなのか、と驚く人もいるだろうが、次第にアルセニオのブラック・マジックに絡め取られてしまう強烈なアルバムだ。
(藤田正)

amazon.co.jp-『キンデンボ』(2005年7月20日発売)
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( 2005/07/16 )

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