CD『ザ・コンサート・フォー・ニューヨーク・シティ』
Sony SICP69〜70
 次々と発売される米・同時多発テロ関連のCDである。2001年12月19日には、先の10月20日、マジソン・スクエア・ガーデンで行なわれた大規模なチャリティ・イベントを2枚のアルバムに収めた『ザ・コンサート・フォー・ニューヨーク・シティ』がリリースされる。
 このイベントはポール・マッカートニーが発案者となって企画されたもの。デイビッド・ボウイーエリック・クラプトンミック・ジャガーキース・リチャーズザ・フーなど、イギリス系ロック・スターを中心とした内容だ。
 以下はプレス・シートから。

 世界貿易センターの崩壊により亡くなった消防士のために、ポール・マッカートニーが提唱し、10/20にNYのMSGで行われたチャリティ・イベント「Concert For New York City」がライヴ・アルバムとして緊急リリース決定! このベネフィットは第2のライヴ・エイドと呼べる程もの凄いアーティストが結集。コンサートの収益金はTwin Towers Fund(世界貿易センター基金)に寄付され、何千人ものニューヨーク市内の消防署、警察、救助隊員とその家族が招待された。
 チャリティ・イベントの模様はケーブル・テレビ局HV1で全米中に生放送され、全米のラジオ各局、インターネットはA.O.Lでも同時放送。10/20の8p.mから、約5時間に渡るコンサートであった。「Concert For New York City」はチケットの販売だけで1,400万ドル(約16億8千万円)の収益を上げた。「Concert For New York City」によって集まった救済基金額は、先月のテレソン『America:A Tribute To Heroes』による1億2500万円から1億5000万ドルと同等、もしくはそれを超えると見込まれている。

●このイベントに対するポール・マッカートニーのコメント
 このベネフィット・コンサートの開催を決めたのは、手短に言うとニューヨークを愛しているから。惨劇が起きた日、僕はニューヨークにいた。世界貿易センターのツイン・タワーが崩壊する瞬間を目撃した。Heatherと僕は空港の飛行機の中で座席に着いて、離陸を待っていた。突然、すべての航空機が離陸を見合わせていると機長からアナウンスがあった。僕たちが乗っていた飛行機から、煙と炎に包まれたタワーが見えた。信じられない光景だったよ。
 全ての人と物がテロの影響を受けた。攻撃から数日後にCanal Street地区に行くと焼け跡の臭いがして、惨劇を肌で感じることができた。人々は呆然と立ちすくんでいた。最初に僕は無力感を感じたよ。“僕に何ができるだろうか?”って思った。何か助けとなることをしなければならないと思って、このコンサートを計画したんだ。テロ攻撃は恐ろしく悲しいことだけど、ある意味、事件の日にニューヨークにいて良かったと思う。惨事が起きて、街からすばらしいヒーローたちが出てくるのを見ることができたんだから。
 このコンサートは、そういったヒーローを称えるものだ。コンサートができてすごく誇りに思う。これは消防士を含む犠牲者の遺族のためになるだろう。第二次世界大戦中、僕の父がリバプールのボランティア消防士だったこともあって、消防士とはつながりを感じているんだ。
 だから、連帯感を示すためにこのベネフィット・コンサートを開こうと思う。僕たちの生き方に賛成しない人々がいるかもしれないけど、この攻撃は一線を越えている。これは絶対にしてはいけないものだ。テロを行なった者に、僕たちはこのまま我慢するわけにはいかない、というのを見せてやらなければならない。皆が立ち上がって、何かをすべきだ。僕は消防士にはなれないけど、コンサートはできる。つらい夜になるだろうけど、開催する必要があるし、犠牲者の遺族のために資金集めの手助けをしたいと思う。
 
関連サイト:
THE ROBIN HOOD RELIEF FUND http://www.robinhood.org/

( 2001/12/13 )

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