J-Reggaeの秀作Pushim『COLORS』
KSC2-393
 Pushimプシン、いよいよ本領発揮。という作品である。
 関西のレゲエ(ダンスホール・シーン)から登場した彼女は、UA(ウーア)と同じようなぶっとい声質に特色がある。太いだけでなく、アクの強いバックのリズムやDJたちにもびくともしない腰の強さがプシンらしく、センカンドとなるこの『COLORS』は、彼女の良さ充分に活かされた作品となった。
 『COLORS』は、キング・ジャミーズ、タフ・ゴングなどのジャマイカ・レコーディングをはじめとして、ニューヨークではペニンスラ・スタジオで注目のフラバ・マルコムにプロデュースを依頼するなど、目を惹くセッションが多いのも魅力である。すでにヒットの兆しのある「悲しくてやりきれない」(フォーク・クルセイダーズのカバー)では、ベテラン・ギタリストであるアール・チナ・スミスや、ロビー・リン(キーボード)らの名前も見える。
 「Candy」ではUAと共演し、タイトル・ソングはスライ&ロビーをバックに付ける。
 ゴリゴリに押しまくる「Burn Fire」から、まるでオーソドックスなラバーズものの秀作「Heavenly」へとつながる冒頭の流れが決定的。ゆったりとした「Candy」「悲しくてやりきれない」といった歌が、ヘビイなリズムものと素晴らしい対比をなし、ラストまで飽きさせることがない。
 日本にレゲエが入ってきて25年ほど経つが、その歴史の中でも指折りのJ-Reggaeの秀作と言えるはずである。
 

( 2001/06/08 )

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