沖縄の貴重な伝統芸「多良間島の豊年祭」、初の東京公演
(豊年祭)
 国指定の重要民俗文化財に指定されている沖縄・多良間島の豊年祭が東京へやってくる。総勢70名による二日間3公演で、かつての宮廷舞踊を巧みに吸収した「村祭り」が再現される。
 以下はプレス・シートから(抜粋)。

 沖縄は日本の基層文化とアジアの文化が混交した特異の文化圏を形成しています。殊に15〜19世紀に統一王国を築いたことから、独特で完成度の高い宮廷芸能を育み、異彩を放ちます。
 明治12年に琉球王国は滅び、沖縄県としの歩みを始めますが、士族の一部は那覇市内の掛け小屋で木戸銭を取って芸能を見せるようになり、今日にその伝統をつなぎました。従って、宮廷芸能の正統は現在の那覇の舞踏家が継いでいるわけですが、実は地方にも株分けされていました。
 中でも宮古島と石垣島の間に位置する多良間島は、古式をよく伝えています。研究者は明治20年代に伝わったものといいますが、那覇から海を隔てて遠くにあるため、一度習ったものがその後手を加えられずに今日に受け継がれているようです。
 那覇では伝承者の少ない若衆踊を多数伝えていることや、宮廷時代に舞踊とセットになって演じられていた獅子舞や棒踊りを伝承していることなど、那覇の芸能が興行化・芸能化していく過程で失くしてきたものを現在に伝えています。年に一度の祭りのためにしか演じないことで、ディテールは風化しても、骨格はしっかりと伝えているように見うけられます。独特の伸び上がるようなステップに特徴のある女踊りや、口説き歌によらない二才踊りなど、隔絶した島で一度は移入されたのち交流なく独自に伝承された芸能の数々は、かえって宮廷芸能の本質を伝えているようにも思われます。
 
 6月9日(土)午後2時開演:総引「獅子舞」、若衆踊「かぎやで風節」、女踊「金武節」ほかの舞踊(プログラムA)。
 同日     午後6時開演:組踊「忠臣仲宗根豊見親組(ちゅうしんなかそねとぅみうやぐみ)」、総引「棒踊」ほか。
 6月10日(日)午後2時開演:総引「獅子舞」、若衆踊「辺野喜節」、女踊「伊計離節節」、二才踊「根間の主」ほかの舞踊(プログラムB)。
 一般3600円、学割2880円。電話予約:03-3230-3000

( 2001/05/15 )

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