読者のみなさんへ:編集代表・藤田正の訳詞が間違って…
Sony Magazines
 10月10日発売の雑誌『anotherside(アナザーサイド)no.2』(ソニーマガジンズ)に載った「与那国ションガネ」の訳詞が、誤って記載されています。
 八重山の哀歌として高名なこの歌の共通語訳を、私、藤田正(Beats21代表)が依頼されたのですが、実際に印刷されたのは別の訳でした。
 同誌編集デスクからは、編集部および印刷所のミスという説明を受けましたが、読者に混乱を与えないよう、次のページに本来記載される予定だった私の訳を記載します。 
『anotherside no.2』(沖縄離島特集号)の、64ページに印刷されている同曲の訳は、島唄の研究家として知られる仲宗根幸市氏の訳に手を加えたもののようです。そのクレジットは「訳詞/藤田正」となっており、これは事情を知らない方にとってみれば、私が仲宗根氏の訳詞を盗用したとも思われかねません。 
 同誌をご覧になられた方は、この点、ご注意くださるよう、お願い申し上げます。(藤田正)
「与那国ションガネ」(雑誌に掲載された歌詞)
与那国 ぬゆなぐに   情 なさぎ  言葉どくとぅば ぅ情
命ぬぬてぃ ある間やあい  とぅやいしゃびら

暇 乞いとぅまぐ いとぅむてぃ ちゅる 盃 や  さかじき  
眼涙みなだあわむらし 飲みぬぬ    ならぬ

東ぬ海あん  とぅ千尋しんびるどぅたちゅる
家ぬや 妻ぬとぅじ  うむい うりんかん深さ

与那国 ぬゆなぐに  渡海とぅけ池ぬいち 水 心みじぐくる
心 くくる やしやしとぅ 渡てわた  ぃいもり


<訳・藤田正>
与那国の心は、二人が交わしたその言葉の中にこそ
命あるかぎり、ずっとずっと、真心をかわして(いたかったのに…)

せまりくる別れの刻、あぁてのひらの盃よ
まぶたからあふれ出る涙、飲み乾すこともできない

あなたの帰る東方の海は、わたしの想像をこえる深さ
けれど、与那国のあなたの「妻」の愛は、さらに深い

与那国からの航海は、池のみなものごとく穏やかであれ
心かろやかに、元の家へとお帰りなさるよう(わたしは祈る)


*「与那国ションガネ」、あるいはその元となった「どなんションカネー」は、かつて琉球王朝の支配下にあった八重山・与那国の人々の苦悩から生れた絶唱である。与那国にやってきた役人の現地妻とされた女性が、任期を終えて島を離れる「夫」へ差し出した、命ぎりぎりのメッセージがうたい込まれている(解説・藤田正)
 
「与那国ションガネ」が聞けるCD--『大工哲弘、宮良康正/つんだら沖縄』

( 2003/10/09 )

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