ラップへの規制強化、ラッセル・シモンズが米上院で反論
 デフ・ジャム・レコードの創立者であり、ヒップホップ界の有力者の一人としても精力的な活動を行なっているラッセル・シモンズが、米上院委員会で開かれていたラップなどの過激な歌詞に規制を加えるかどうかを判断するための公聴会に参加し、委員会の姿勢に対して批判した(→「ラップに規制を」)。
 シモンズは7月25日に開かれた公聴会にオブザーバーとして参加し、公聴会の最後に発言を許された。その発言の中で彼は、ラップ業界のリーダーたちは大人・親たちが心配していることを承知しており、その対応策の一つとして、(ラップの)歌詞の約70%を各ミュージシャンのホームページで調べることができると語った。
 シモンズは、その後、2001年8月3日付けのニューヨーク・タイムズ紙上でも彼の今回の主張をまとめた文章を発表し、公聴会が公正に機能していないのではないかとの懸念を表明した。
 (画像は、1985年から制度化されている過激な歌詞が含まれていることを示すラベル)
 (記事、つづく)
 ラッセル・シモンズは、2000年9月に連邦通商委員会が発表した、過激な内容を持つアルバム29枚の内22枚がアフリカン・アメリカンによるヒップホップだというレポートに注目し、それにも関わらず当人たちの誰一人として公聴会に呼ばれないのは不自然であると主張している。上院の姿勢自体がこの問題に対し、音楽の中味ばかりを取り上げ、その音楽を実際に作ったものたちとの会話を自らが壁を作ることで拒んでいるとも指摘している。
 シモンズはまた、ヒップホップの表現はロックンロールの発生以後、初めて出来あがった重要な芸術的形式であるとし、その観点から、この音楽がかかえる文化的・経済的問題、あるいはこの音楽が広大な支持を得ているのかを、議会は理解するよう務めなくてはならないと訴えている。
(この記事、おわり)

( 2001/08/06 )

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