アース・ウィンド&ファイアが世界的なバンドとなるそのきっかけとなった、と言われるのが映画『ザッツ・ザ・ウェイ・オブ・サ・ワールド』(1975年)である。そのサントラが邦題『暗黒への挑戦』で、このアルバムが爆発的にヒットして以後、日本でも本格的な「アース・ブーム」が始まったのだった。だが、肝心の映画は日本で公開されないまま…。
そして30余年の歳月を経て、ようやくロードショウが決まった。
へぇぇ、こういう映画だったんだ! アース・ファンには必見の作品と言えるだろう。
2007年4月14日から、シアターN渋谷でレイトショウ。
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映画のタイトル・イメージ。映画は制作・監督がシグ・ショア。彼は『
スーパーフライ』のプロデューサーでもある。主演、ハーベイ・カイテル。音楽、
アース・ウィンド&ファイア(出演も)。音楽制作の中心はリーダーのモーリス・ホワイトだが、夭折したチャールズ・ステップニーもアレンジャー、副プロデューサーとして重要な役割をになっている。
主演のカイテル。レコード会社専属の売れっ子プロデューサーという役だ。彼が手がけているのが「グループ」と呼ばれる黒人バンド(EW&F)、なのだが…。
若き日のモーリス・ホワイトです。シカゴのセッションマンから身を起こし、さぁこれから!という姿がこのフィルムに収められている。アースをイメージさせる「音」となったカリンバ(親指ピアノ)もちゃんとライブでやってますよ。
スタジオ内でリハーサルを重ねる「グループ」。このほか、ローラースケート場での激しいライブ(バーダイン・ホワイトの宙吊りも!)なども撮影されている。アースはファンク・バンドではあったが、イメージとしてのアフリカを打ち出し、かつクリーンで希望に満ちた歌詞でブラック・マーケットを越えた広範囲な人気を獲得した。この映画でもその特色がわかるはず。
映画の本筋は、この白人の家族3人組をレコード会社がどうやって売り出すか、にある。カイテル扮するプロデューサーは、嫌々ながら制作を担当し「グループ」との亀裂が深まってゆく。なお、この映画が公開されたのは75年だが、敗戦(ベトナム戦争)による社会の混乱、麻薬の蔓延などを反映して米国の精神風土が疲弊し、家族愛(ある種の右傾化)が求められていたことを教えてくれる。アースのクリーンなメッセージだけでなく、カーペンターズなどの人気の背景に何があったのかをこの映画は伝えているかのようだ。
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