1950年代の終わりに、南国とセクシー・ガールのイメージを重ね合わせて一躍スターダムにのし上がったのが浜村美智子だった。
アルバム『
カリプソ娘』(ビクター)は、デビュー曲「バナナ・ボート」を筆頭とした彼女の旧作を集めたオムニバスで、バタくさくパンチの効いたボーカル(とその容姿)が、改めて話題を呼びそうだ(2003年9月21日発売)。
浜村美智子は、モデルから歌手へ転向し、その強烈なセックス・アピールで一世を風靡した女性だった。57年にデビューし、上記の「バナナ・ボート」や「
カリプソ娘」「ママはブーブー」などで
カリプソ・ブームを巻き起こした。63年、結婚をきっかけに引退したため活動の期間は限られていたが、当時としては異例の米国録音を行なうなど、戦後日本のポップスに確固たる足跡を残した。
『
カリプソ娘』は、そんな彼女の「日本の洋楽」を味わうにはかっこうのアルバムだ。幻のRCA録音や、エキゾチシズムを充満させる10インチLP『夜の
ラテン』の完全復刻など計25曲収録され、なるほど当時の「殿方」が「悩殺」されたのがよくわかる(ラストには、72年にカムバックした時のヒット「黄色いシャツ」も収録)。
Amazon.co.jp−『浜村美智子/カリプソ娘』